History · Since 1982
1982年の春、一枚のチラシが布施の街に舞いました。
父と母が積み上げた40年は、いまこのページに生きています。
イタリア語で「湖」を意味する「lago(ラーゴ)」。当時、日本のファッション界に革命を起こしていたITOKIN(イトキン)が、この小さなブティックに授けた名前です。湖のように静かに、深く、お客様の美しさを映し続ける——そんな哲学が、40年以上にわたって布施の街角に息づいてきました。
創業者・稲井保則が、東大阪市布施(足代2-6-28)に婦人服専門店「ブティックラーゴ」を開店。近鉄布施駅南へわずか100メートル——この街のど真ん中に、一枚の赤いチラシが翻りました。
「春一番、あなたの街にときめきのオープン!!」。その言葉通り、lagoは布施の空気を変えました。当時、日本のファッション界に旋風を巻き起こしていたITOKIN(イトキン)との提携により、洗練されたトータルコーディネートを提案。素材・縫製・着心地を極限まで追求した大人の女性のためのスタイルが、布施の人々に愛されはじめます。
店頭には、「Ladies' Fashion Spot」の文字。この街に、本物のエレガンスが宿った瞬間でした。
激動のファーストイヤーを経て、lagoは「開店1周年記念フェスティバル」を迎えました。「ファッショナブルな春の訪れと共に、プティックラーゴは1周年を迎えました。ひとえに皆様のご愛顧のお陰と深く感謝いたしております」——チラシに刻まれた謙虚な言葉に、父・保則の誠実さが滲みます。
当時最先端だったクレジットカード会員制度「イトキン美萌紗クラブ」も展開。Tシャツ1,300円から、スーツ15,800円まで、7号〜17号まで豊富に取り揃えた記念セールは、布施の春の風物詩となっていきました。
流行は変わり、街の風景も移ろいました。バブルの熱狂、失われた時代、デジタル化の波——それでもlagoは布施の足代の地に根を張り、お客様の傍らに寄り添い続けました。
父・保則と母が二人で守り続けた店舗は、単なる洋服屋ではありませんでした。布施の女性たちが「自分らしさ」を見つける場所。常連のお客様との会話が、この街の記憶として積み重なっていきました。
「素材と縫製と着心地にこだわり、エレガンスマインドを追求したワンランク上のスタイルを」
2023年2月15日。創業から40年という大きな節目をもって、lagoは実店舗での対面販売に幕を閉じました。しかしその日、ひとつの終わりではなく、ひとつの進化が始まりました。
店舗の裏側は事務所として継続。インターホン越しに出迎えられる常連のお客様との縁は、かたちを変えて続いています。そしてオンラインショップへの移行により、lagoのアパレルは布施の街を超え、日本全国へと届き始めます。
2026 – NOW · 2代目始動
幼稚園から大人になるまで布施で育った2代目・稲井章人が、両親から大切なバトンを受け取りました。三ノ瀬幼稚園、三ノ瀬小学校(廃校になり、連続テレビ小説「舞いあがれ!」のロケ地に)、太平寺中学校(現:東大阪市立布施中学校)へと通い、布施の街に育ててもらった純度100%の地元人間です。
大阪電子専門学校卒業後、商社やプラントメーカーでビジネスの最前線を経験。その後、地域情報誌「ぱど」にて東大阪・八尾エリアの担当として、数多くの店舗様の集客と地域活性化に深く邁進し、街が最も活気に沸く時代をメディアの現場から支え、並走してきました。
時代の変化に伴い、紙媒体としての「ぱど」は同エリアで休刊となりましたが、街の熱量が消えたわけではありません。今度は、父と母が40年守り続けてきた「lago」の屋号を起点に、私が「ぱど」で培った地域集客の全ノウハウをデジタルへと完全移植します。WEBと1次情報の力で、大好きな布施の新たな全盛期をここから創り出す——総合ローカルメディアへの進化が、いま始まっています。
「ネットの文字をなぞるだけの情報には、血が通っていません。
自ら足を運び、店主の顔を見て、五感で確かめた
『本当の布施』だけを、
父と母が残してくれたこの場所から、誠実に、発信し続けます。」
— lago 2代目・稲井 章人